今年の桜は花咲の時が長いようですね。
あたたくなるこの時期は、みんなが活動的になり、元気で楽しそう…そう思いませんか?
しかし、3月から5月頃にかけて、なんとなく不調、すっきりしない、やる気がでないという方は多いようです。
冬から春仕様の身体へ切り替わっていく時、身体の内では風が巻き起こっているような感じです。新陳代謝が一気に高まり、血液量が変化することで、めまいやのぼせ、血圧の不安定性などを引き起こすこともあります。
「風」も変わり、身体に直接当たることで、痛みや不快症状につながり、喉や気管支の不調を抱えやすくなります。温度変化に対応すること、1枚上着を羽織ることなどが思う以上に身体を守ってくれます。
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ところで、中医学では季節に対応する臓器があると考えます。春に対応する臓器は「肝」。思考力や判断力、計画性などを司ります。
肝の機能が低下すると、集中力がなくなる、思考が堂々巡りするなどしやすくなります。
さらには「怒」の感情を引き起こし、ちょっとしたことでイライラしたり、計画の滞りや人を許せなくなったり、余計に自分を苦しくさせてしまいがちです。
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春に不調を感じる時は、自然界や周りの生命力の勢いから、少し距離を置いてみてはいかがでしょうか?
そして、小さなところから生活のリズムを整えてみる。そうすることで、身体はゆっくり安定していきます。
起床時間、寝る時間を整えていく。リズムを保つことは、私たちの精神を安定させてくれます!
さらに、口にするもので身体はつくられます。春には「酸味」や「苦味」をちょっと取り入れてみるのもいいですね。
ふきのとう、菜の花、たけのこ、柑橘類・・・(ふきのとうの天ぷら大好物~笑)
ハマグリ、鰆(字がまんまや!)など旬のもので、春のエネルギーをちょこっとづつ笑
そうしているうちに、ちょっと動こうかな…そんな気になるまで、自分を待ってあげてもよいのかも。