今日は肋骨と全身の繋がりを考えてみたいと思います。
肋骨(あばら)が開いている…出っ張っている…と気にされている女性は少なくありません。
肋骨前側の下部が浮いてみえる状態なのですが、なにが起こっているのでしょうか。
前側の左右の肋骨の間の∧の角度が90度以上ある場合を「開いている」一応の目安とされています。
肋骨や∧の頂点にある突起部分(剣状突起)は、咳やくしゃみで折れたりひびが入るくらい脆い骨です。触る場合には十分気をつけてくださいね!
上の図は身体を左側面から見ています。
肋骨は左右に24本あり、前側では胸の骨(胸骨)に付着し、背側では背骨(胸椎)に繋がっているので、背骨(胸椎)の状態が影響します。
肋骨が開いてみえる時、背骨(胸椎)が過度に反っている場合が多く(いい姿勢でいなくちゃ!と頑張って胸を張っているようなイメージです)全身に影響を及ぼします。
- みぞおち(上腹部の窪み)や横隔膜が緊張することで、呼吸が浅くなり、酸素供給量が低下する。
- 反り腰になり、重心が後ろになることで、首から肩、脇、背中が緊張し、痛みや違和感に繋がる。
- お腹が前に出て、内臓が下がり、下腹部がぽっこり緩んだ状態になる。
- 体幹を維持する腹直筋や広背筋などが弱化し、基礎代謝が低下する。
- 横隔膜に繋がる大腰筋などが弱化し、上半身と下半身を連動させた動きや姿勢に制限が出る。
腹直筋
広背筋
もし、見直したいと思ったら、次の3点から始めてみてはいかがでしょうか?
- 重心 足~骨盤~肋骨~頭を背骨のカーブに沿って力まずに立てる重心を探す。
- 呼吸 吸う時に広がり、吐く時に狭くなる肋骨の動きを意識して、ゆっくりと呼吸する。
- 体幹 身体の前面と背面、腹直筋や広背筋などの筋バランスを整える(腹直筋は肋骨下部~恥骨に、広背筋は上腕骨~肩甲骨下角~肋骨下部~骨盤後面に繋がる)。
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Concerto~自由が丘コンチェルト のジャイロトニックでは、下記のようなアプローチを行いながら、柔軟でしなやかな楽に動ける身体を探求していきます。
- 足底の接地、膝裏の伸び、骨盤を立てる感覚、頭や首の位置と重心の移動
- 普段の呼吸の状態に気づき、頑張らない呼吸と全身の連動
- 体幹(インナーマッスル)のバランス強化、脳と身体のコーディネーション
もし、ご興味がありましたら、ぜひどうぞ。