今日は、「palintonicity(パリントニシティ)」について、考えてみたいと思います。

パリントニシティとは、動きの中で働く、身体の2方向性(相反方向)のことを指す造語です。

私たちの身体は、意識していなくても、このパリントニシティが働いています。立っている時、重力に従って下へ下への方向性が働くと同時に、下から上へと向かう力が働くから、立っていられるのです。

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どんな動作でも、動きの方向と相反するベクトル、同時に2方向に広がるバランスを意識する時、身体はどちらにも行ける潜在力を持ちます。

それは、楽で動きやすい身体をつくります。もし、一方向の力だけが働くなら、私たちの身体はそちらの方向にすっ飛んでいってしまうでしょう笑

歩く時、階段を上る時、つり革を持つ時、動きの中だけでなく、日常の動作や呼吸でも、同じことです。

 

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Concertoジャイロトニックでは、エクササイズのベースとして、このパリントニシティの感覚を探求していきます。

例えば、呼吸のセッションでは、腹圧を意識すると呼吸はどう変化するか、身体の前面が膨らむと同時に背面も膨らむ方向性があることを感じていきます。

身体の両側面ではどういう方向性の広がりがあるか、体幹として捉えると何が起きているかなど、フロアーやチェア(椅子)、マシンワークを使って動いていきます。

そして、2方向性から360°どの方向へも広がり(相反する力が働くということは、拡大と収縮が起こるともいえます)結果、全身が連動していくようになります。

自分の身体が「思うように動く」こと、全身の繋がりを実感できます。

ご興味がありましたら、ぜひ一度体験してみてください。