「気象病」をご存知でしょうか?「天気病」ということもあります。
クライアント様の中にも、季節の変わり目や台風の時期などに、どうも体調がすぐれない、なんとなく身体がだるいという方がいらっしゃいます。
気象つまり天気の変化、とくに気圧の変動によって、頭痛や関節痛、めまい、倦怠感などの症状が現れる、悪化するものを気象病といいます。
メカニズムの詳細は不明ですが、耳の奥にある内耳が影響しているのではと考えられています。内耳は身体の平衡感覚を司り、気圧の変化を感じるセンサーの役割をしています。
内耳から脳へ、脳から身体の各器官へ情報が伝えられ、自律神経系はバランスをとります。
この伝達にエラーが起きると、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスを崩してしまいます。
交感神経が優位になると、緊張し、痛みを感じやすくなり、副交感神経が優位になると、鎮静し、だるくなったりします。
つまり、気圧や気温、湿度などの変化に、身体が対応しきれずに症状が出ると考えられます。
気象病への対策は、まず自分の症状が出た時、悪化した時の天気や気圧を記録することから始めてみるのがよいかもしれません。
気圧が低下する時に頭痛が起きやすいなど、自分の傾向がわかれば予測ができます。気象庁のHPでは、気圧の変化を確認することもできます。
また、私も使っていますが、一週間の気圧の変化予測を確認できるアプリもあります。予測ができれば、大事な予定を入れないなど、心の準備ができます。
そして、普段から、適度に身体を動かし、内耳そして全身の血流をよくしておきたいですね。
自律神経のバランスを強化するためにも、オンとオフを切り替え、ほっこりタイムをもつなど、おすすめです。
余談ですが、ドイツでは「生気象学」という気象と病気の関連を調べる研究が進んでいて、「医学気象予報」として一般に提供しています。気圧変動に加え、頭痛や関節痛、筋肉痛、不眠、疲労など症状毎に注意情報を伝えていて、より暮らしに浸透している感があります。
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