今日は、動きの質と五感の使い方について、考えてみたいと思います。
五感とは、目、耳、鼻、肌(皮膚)、舌、それぞれの感覚器が捉える感覚のことです。
私たちの五感が捉える情報は、視覚 83.0%、聴覚 11.0%、臭覚 3.5%、触覚 1.5%、味覚1.0%といわれ、視覚情報が8割を超えています。
ここでいう触覚は、体性感覚のことを意味します。体性感覚とは、痛覚や温度、圧、位置、振動、二点識別など多くの感覚を含んでいます。
では、私たちは五感をどのように使っているでしょうか?
例えば、なにかを「見る」時…「聴く」時…
「見よう」とすることと「見えてくる」ことは同じでしょうか?
「聴こう」とすることと「聴こえてくる」ことの違いはありますか?
「見よう」「聴こう」と能動的に捕まえにいく時、目を見開いたり、耳を澄ませたり、力む感じがありませんか。この力みが眼精疲労や頭痛などの不快症状に繋がるのかもしれません。よく観察してみると、くっと呼吸を止めている場合もあります。
目に映るものがただ「見えてくる」、音がただ「聴こえてくる」時、身体の反応の違いを感じてみてください。
五感が捉えるものをただ受け取る時、身体に余計な緊張は生まれません。
あ、必要以上に捕まえにいってると気づいたら、変化は起こります。
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そして、五感のセンサーは、個人によって、優位性があるようです。
例えば、「カフェ」を思い浮かべてみてください。
何をイメージしましたか?
- 鮮明な店内の様子や風景など
- 店内の話し声やカップが触れる音など
- コーヒーや焙煎の香りなど
- テーブルや椅子、カップの感触など
- コーヒーやスイーツの味など
ざっくりとですが、視覚、聴覚、臭覚、触覚、味覚優位の例です。どれがいいということではなく、個性のひとつですね。
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Concerto~自由が丘コンチェルトでは、五感の使い方によって動きの質が変化することをジャイロトニックのセッションに取り入れています。
イメージを想起しやすい比喩を多く使ったり、動きのカウントをとる立ち位置を変え、音の奥行きを感じてもらったりすることで、動きの質が変わります!
触覚(体性感覚)へのアプローチは、最適な力の分量と方向性で触れることで、緊張に気づき、伸びやかな動きを可能にします。
さらに、視覚を使い、動きを視線でリードすることは、動きの美しさとダイナミックさに繋がり、クライアント様も体感しやすいようです。
身体の可能性を一緒に探してみませんか?
もしご興味がありましたら、ぜひ一度体験してみてください。