今日は「デコルテ」について考えてみたいと思います。
デコルテと表現されるのは、首から肩、胸元にかけてを指します。
では美しいデコルテとは?ーそれは「鎖骨ライン」のバランスです。
左右の鎖骨が床と水平にまっすぐに伸びているのが、本来の状態です。この位置にあると、首回りもすっきり広く美しい。もちろん、骨の形状や太さなどの個人差はありますが。
ところが、この鎖骨ラインがV字や逆ハの字になっていると、首や肩周りが緊張し、リンパが滞るため老廃物も溜まりやすくなります。その結果、もったりとしたデコルテになってしまいます。(図はややV字ですね…)
V字になる原因は、猫背や前肩、肩を上げるクセなど。僧帽筋上部や三角筋など肩周りの筋肉が発達して盛り上がり、鎖骨が埋もれてみえる場合もあります。
逆ハの字になる原因は、姿勢の乱れや腕の重さを支えられないなど。僧帽筋上部など首から肩の筋力が低下し、鎖骨周りが痩せて肋骨が浮いてみえる場合もあります。
では、チャレンジです!
片方の手を反対側の鎖骨に当てながら、もう片方の手を挙げてみてください。鎖骨が一緒に動いているのがわかりますか?
デコルテを構成しているのは、鎖骨だけではありません。鎖骨と肩甲骨が上腕骨(腕の骨)をつまむような構造になっています。さらに、鎖骨と胸骨(胸の真ん中の骨)が連結することで、腕を体幹(胴体)につなげています。
「鎖骨と肩甲骨と腕が連動して動く」という意識があると、身体の使い方が変わりそうですね。
さらに、鎖骨には胸鎖乳突筋や大胸筋、三角筋、僧帽筋などが付着して、首や肩周りを支えています。これらの筋バランスを整えることで、首が軸上にフワリと伸び、肩も自然と横へ開いた美しい鎖骨ラインがつくられます。
「デコルテ」が動的なイメージに変わってきませんか?
Concerto ~自由が丘 コンチェルト のジャイロトニックでは、胸(デコルテ)を開くと同時に背中も開く意識で動いていきます。
身体はパーツではなく、小さな動きも全身が連動して動いています。本来の構造や機能に沿っていれば、余計な力は必要ありません。
クセや習慣によって身についている身体の使い方を、一度見直してみませんか。
ご興味がありましたら、ぜひお越しください。
(ちなみに…鎖骨は、人やサルなどの霊長類にしかありません。犬や猫、馬など四足歩行の哺乳類に鎖骨はない。このことは「手(腕)」を使うために必要な骨だということがわかります。めっちゃ鎖骨の張った犬・・・想像してみるとシュールです 笑)